4月末、大型連休前には北杜市内に各戸配布となった
北杜市男女共同参画推進委員会の広報紙『杜のほほえみ』です。
この類の印刷物はなかなか手に取って、また読んでもらうのが
厳しいのが正直なところですが・・
この1年間の活動の「まとめ」、また「男女共同参画社会」に向けて
理解を深めていただければと、大きな期待を込めての発信です。
私も委員歴が長くなっちゃったこともあって、寄稿させていただきました。
『何事にも思いやりの心を持って』
◆『男女共同参画』という言葉を聞いて、その内容の理解ができるでしょうか?定義もあるにはあるのですが、なかなか一言で言い切ることも理解しがたいことが難点です。戦後の男女平等や女性の参政権や地位向上がそのキッカケであったこともあって、男が強い、女は弱いという観点の男尊女卑からの脱却ばかりが注目されがちでした。しかしながら、世の中が多様化する中で、その重要性がさらに求められているのも事実です。性別をはじめ、立場の違いからも、これまで決めつけられていた枠を取り払い『互いに認め合い、支え合う思いやりの心』を根底に位置付けることが、よりよい生活のために大切だと考えます。
◆選択の幅が広がると新たな可能性も広がります。これまで男子だけの競技が多かったスポーツの世界も、性別や階級を分けることによって、現在では、ほぼ全競技が男女共行われています。昨夏のリオオリンピックではほぼ男女の競技が行われ、新体操とシンクロナイズドスイミングのみが女子のみの競技でした。この二つの競技も新体操は男子もありますし、シンクロも男女ペアが始まっています。また職業選択でも、男性の看護師・保育士も珍しくなくなり、大きなトラックやバス・タクシーの運転、ヘルメットをかぶった土木建設現場でも女性の姿に驚くこともなくなりました。理系や工業系の教育機関でもその枠は確実に無くなり、性別に関係なく活躍の場は広がっています。
◆最近ではワークライフバランスや働き方改革という観点が注目されています。振り返れば、バブル期に『二十四時間、戦えますか?』というビジネスマンを鼓舞するCMがありました。その後、疲れ始めて『聖母たちのララバイ』という曲が支持され、『癒し』という言葉が世の中に登場し始め、バブルが崩壊しました。大型連休明けの都会の交差点であくびをしている光景は恒例の報道だったと思います。ワークライフバランスは仕事と生活の調和と解釈されますが、「働く日(時間)」と「休みの日(時間)」が上手く連携して相互の糧や張り合いになることが、『働き方改革』の基本ではないかと思います。はつらつとした月曜日、ヤル気みなぎる朝を迎えるために、充実した生活のための仕事(またその逆)でありたいものです。
◆『男女共同参画』の考え方が、いろいろな物事に幅の広く取り込まれることによって、人としての行動や活躍の場が広がります。昔から引き継がれてきた慣習やしきたり、一部の神事や文化、また社会的なモラルなどとの兼ね合いが難しい点も散見することもありますが、個々の人権の尊重を基本に、決めつけることなく、調和を図る過程も大切な観点だと考えます。男女共同参画社会は、性別や年齢差に捉われない「仲間づくり」の実践がまず第一歩です。ふるさと北杜市が先進的なモデルになれば、より一層の地域づくりが進んでいくものと期待しています。
【北杜市男女共同参画推進委員会・発行「杜のほほえみ・第11号」加筆修正】
北杜市男女共同参画推進委員会の広報紙『杜のほほえみ』です。
この類の印刷物はなかなか手に取って、また読んでもらうのが
厳しいのが正直なところですが・・
この1年間の活動の「まとめ」、また「男女共同参画社会」に向けて
理解を深めていただければと、大きな期待を込めての発信です。
私も委員歴が長くなっちゃったこともあって、寄稿させていただきました。
『何事にも思いやりの心を持って』

◆選択の幅が広がると新たな可能性も広がります。これまで男子だけの競技が多かったスポーツの世界も、性別や階級を分けることによって、現在では、ほぼ全競技が男女共行われています。昨夏のリオオリンピックではほぼ男女の競技が行われ、新体操とシンクロナイズドスイミングのみが女子のみの競技でした。この二つの競技も新体操は男子もありますし、シンクロも男女ペアが始まっています。また職業選択でも、男性の看護師・保育士も珍しくなくなり、大きなトラックやバス・タクシーの運転、ヘルメットをかぶった土木建設現場でも女性の姿に驚くこともなくなりました。理系や工業系の教育機関でもその枠は確実に無くなり、性別に関係なく活躍の場は広がっています。
◆最近ではワークライフバランスや働き方改革という観点が注目されています。振り返れば、バブル期に『二十四時間、戦えますか?』というビジネスマンを鼓舞するCMがありました。その後、疲れ始めて『聖母たちのララバイ』という曲が支持され、『癒し』という言葉が世の中に登場し始め、バブルが崩壊しました。大型連休明けの都会の交差点であくびをしている光景は恒例の報道だったと思います。ワークライフバランスは仕事と生活の調和と解釈されますが、「働く日(時間)」と「休みの日(時間)」が上手く連携して相互の糧や張り合いになることが、『働き方改革』の基本ではないかと思います。はつらつとした月曜日、ヤル気みなぎる朝を迎えるために、充実した生活のための仕事(またその逆)でありたいものです。
◆『男女共同参画』の考え方が、いろいろな物事に幅の広く取り込まれることによって、人としての行動や活躍の場が広がります。昔から引き継がれてきた慣習やしきたり、一部の神事や文化、また社会的なモラルなどとの兼ね合いが難しい点も散見することもありますが、個々の人権の尊重を基本に、決めつけることなく、調和を図る過程も大切な観点だと考えます。男女共同参画社会は、性別や年齢差に捉われない「仲間づくり」の実践がまず第一歩です。ふるさと北杜市が先進的なモデルになれば、より一層の地域づくりが進んでいくものと期待しています。
【北杜市男女共同参画推進委員会・発行「杜のほほえみ・第11号」加筆修正】